職業モデル

海外と日本でモデルとして生きていく中で感じたことを綴っていきます。

パリコレ学

 

桜が咲いてきましたね

春の陽気は昼間だけ

夜はまだまだ寒く感じますね

 

 

先日前から噂に聞いていたパリコレ学観ましたよ

 

うんうん。そうそう。

と思うこともあれば

 

うーん って思うところもありましたが

モデルの裏側を映し

興味を持ってもらうには良かったのではないでしょうか

 

特に

showには非公式と公式があり

それには大きな差があることを話してもらえたのは僕としては嬉しいですね

 

多くの人が非公式歩いて

パリコレ歩きましたって言ってますから笑

 

 

見た感じヤラセも無かったと思います。

彼女が歩けたのはもちろん少なからず日本のTVにブランドが注目されるという点は考慮されたでしょうが、彼女の実力だと言えるでしょう。

 

しかし

モデルは一年目はNew face枠と言うのがあり

他のモデルよりもキャスティングに呼ばれるチャンスが多いのも事実

 

彼女にはこれからも頑張ってもらいたいですね。

 

 

まぁ

何が言いたいかと言うと

メンズのパリコレ学もやってもらいたいな

 

ただそれだけ

 

僕はミラコレ学じゃないと出れないけど笑

 

海外でモデルをするということ。④

どうも

先日、花粉大国日本に無事帰国しました。

 

目の充血、鼻水と僕らのお仕事には厄介な花粉の季節になりましたね。

早く特効薬とか出たらいいんですけど…

 

前回は事務所について少しお話ししてましたが

最近ありがたいことに、様々なSNS

よくこういうメッセージを貰うんですよ

 

 

 

 

『これから海外に挑戦したいんで、色々教えてください。』

 

 

 

なるほど。

初めての海外で不安いっぱい

ましてや事務所探し

 藁にもすがる思いで勇気を出してメッセージを送ってくれたのでしょう

自分で調べて勇気を出して聞いてきた気持ちはすごいと思います

 

僕もわざわざここにモデルについて綴っているくらいなので

海外に挑戦するモデルさんが増えることは嬉しいことで、応援したいと思っています。

 

でも今までの経験上、9割がアドバイスの後に

 

『じゃあ現地でお会いできるのを楽しみにしています』

 

このセリフを残して何処かへ消えていきます。笑

最初のうちは心配になってシーズン後に連絡を取ったりしてましたが

曖昧な返事のまま、結局渡航すらせずという方がほとんど... 

 

これが現実です。

僕はアドバイスをすることには責任があると思うんですが

アドバイスをされた方も聞いてしまった以上

最低でもトライするか、結果を報告責任があるのではないかと思っています

 

確かに僕のアドバイスなんて大したこと言えないですけど

一応4年間一回40万、50万渡航費用を払って集めた情報を

会ったこともない子に、メールで教えるほど僕は心が広くない

 

それでも言える範囲で、危険な目に合わない様に

また事務所を回る上で予想できることもいくつかお伝えしている。

 

その子から連絡がなければ何かあったのかなって心配になるのは当然で

 

最低限、アドバイスを聞いていくって決めたのなら行くべきだと思うし

結果は連絡してほしいものですよね

 

本当に力になろうと思えば僕の所属事務所やフォトグラファーを紹介することもできるんですが

それでは確実にいつか壁に直面すると僕は思っています

 

これは僕の自論ですが

基本的に自分で何も聞かず、一度海外に行ってみてほしい

おそらく苦労するでしょう、でもそこでなんとかできないか

足掻けるかどうかだと思います

 

1回目は結果ではなく

辛い思いをしてももう一度行きたい

悔しい

挑戦したい

と自分が思えるのか

モデルを本当にやりたいのか知るいい機会だと思います。

 

モデル仕事の旬は一瞬で

売れる時があるということは仕事がない時もあるのです

 

それは一年目に来るのか5年目に来るのかそれは誰にもわかりません

その旬を迎えるまで、また迎えた後に辛抱強く

また来るか来ないかも判らないチャンスを待てずに

辞めていくモデルはたくさんいます

 

だからこそ

1回目は自力で行ってほしいと思うのです

 

それでも続けたいと思った時にする質問は

実際に直面した事に対する疑問なので

より明確に答えられるかと思います

 

始める前からあーだこーだ言うくらいなら

行ってみたら?

 

僕は先輩にそう言われて

その場でチケットを予約して

二ヶ月後にはイタリアに行きました

 

僕はモデルさんからの疑問、質問は喜んで受けます。

今のあなたに理解できる範囲でならお答えしますよ。

 

今日はここまで。

 

 

海外でモデルをするということ③

どうも

ミラノ滞在も残すところあと10日、、、

 

この残り10日にこの二ヶ月の全てが詰め込まれてしまった、龍です

 

 

このブログを読んでくれているという旧友から

素人が読んでも面白いって言われたので

そういう目線で書ける様に努力しなくては

 

文を書く練習だと思ってお付き合い頂けると助かります。

 

 

 

前回は海外の事務所に突撃するまでについて

少しお話ししましたが

 

そもそも僕らの仕事は簡単な流れでは

 

 

クライアント キャスティング会社 → モデル事務所

 

という流れで動いており

クライアントから、こういう子が欲しいと依頼が来て

それをキャスティング会社がモデル事務所に振って

そのイメージに近い子がキャスティングに行けるというパターンが多い。

 

だったら。。。

事務所さえ入れれば何処だっていいじゃないか 

 

 

 

やっぱりそうもいかず、事務所にもそれぞれ特色があり

fashionに強い事務所があれば、広告が強いところもあり

新しい事務所、歴史の長い事務所

金払いの良い事務所 払ってくれない事務所なんてのもあったり

 

経験からいうと

やはりクライアントもいい事務所から順番に仕事を振っている様な印象を受けるかな

 

ちなみに

僕の最初入った事務所はお金を払ってくれなくて有名な事務所でしたけどね笑

 

ではどうやって自分に合った良い事務所を探すのかというと

地道にHPを見てどんな子がどういう仕事をしているか

はたまたインスタを見て最近どんな仕事したかなー

 

なんて情報を収集するしかないのです。

これも今だから言えるし

たとえ

行く前に言われても良いっていう基準すら判らないわけで意味ないんですけどね。

 

僕がイタリアに来る前に

色んな人達に相談したところ

誰々はJOYってイタリアで一番大きい事務所に入ってバリバリ仕事してたとか

どこでも一緒だとか、I LOVEって事務所に有名な日本人のモデルがいるとか

 

色々言われてそこが良いのかなぁなんて思ってました。

 

そりゃ日本の就活みたいに会社の情報とかは出てこないわけで

全く情報のない状態で就職活動する様なものです。

 

そもそも現役のモデルでもない人に相談した僕が悪かったわけですが

行く前のそういう情報は全くもって意味がない

 

とにかく全部回って自分に合った事務所、マネージャーを探す

これは日本の就職の時もそうなんじゃないかなって勝手に思っていますが違うのでしょうか?

 

海外で仕事をするということは

まず一人でも多く、自分を良いって言ってくれる人を探すことに尽きるのでないかな

って4年経った今でも思います。

 

Fashionは非常に流れが早く流行り廃りも半端じゃない

僕はメンズなのでそこまで早いとは感じませんけど

事務所も栄枯衰退でバタバタ潰れては新しい事務所ができています。

 

現に来る時言われたJOYはミラノ最大の歴史あるメンズ事務所でしたが

昨年潰れ、レディースの事務所に吸収合併されました

 

 

日本で人から仕入れられる海外の情報なんてたかが知れている

古いものが多いんです

自分で調べてイタリアに情報収集に行くくらいの気持ちでいいのかな

なんて思いますけど笑

 

 

まだまだ書き足りないので次回に続きます。

 

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海外でモデルをするということ②

さてレディースのMilano Fashion Weekが始まりましたね

最近はshowの規模が縮小していると言われますけど、依然街は活気に溢れていますよ。

 

前回、第1関門は事務所探しとお話ししましたが

流れとしては

事務所決め→キャスティング→フィッティング→本番

問題は一体いつ事務所を探しにきたらいいのかということ

 

盛り上がっているショーシーズンに事務所決めて歩こうと思っても

この時期、事務所は大忙しでまずマトモにモデルを見てくれないでしょう

万が一入れたとしてもクライアントに渡すモデルのリスト(show package)は既に締め切られていて来シーズン来てねと言われる可能性が高い

 

では一体いつならいいのか

少なくとも一ヶ月以上前、今のレディースのシーズンに出るなら一月の頭には事務所周りをするべきでしょう

 

 

それでもかなりギリギリ。できれば昨年末に1週間ないしは2週間ほど滞在し、事務所を回り、契約して、ショーシーズンに合わせて再度滞在する、ここまでして初めてキャスティングが受けれる…可能性があるだけ。

 

やっとスタートラインに立てる それだけです。

 

もちろんメールで海外の事務所に入る方法も

もちろん無い訳では無いですが

直接会えない分合格率は下がると思います。

 

突然知らない外人から来年行くから入れてよって言われても

本当に来るのか不安になるのもわからなくは無いですよね。

 

ちなみにここまでの費用

飛行機代2往復分、滞在費用、食費等全て自腹

 

 

いざ行こうと決意した時に

以上の費用に決意が揺らぐかと思います。

 

この戸惑い 

 

これこそが隠れた第1関門

 

経験した僕からすると

この隠れた第1関門これが

一番厄介で

 

 

僕はこれを超えるのに一年費やしてしまいました

自分が世界で通用するのか

お金無駄になるんじゃないか

など様々な不安が湧いてきて当然です。

 

 

でもそれを超えることが一番大変で大切

ここを自力で超えれずに海外を断念する子は星の数ほどいるんで

 

現にインスタや友人の紹介で海外でモデルをやりたい子を紹介されたり、メッセージが来たりしてアドバイスが欲しいと言われても

実際に海外に行く子は10人に1人いるかいないかでした。

 

 

度胸と決意

僕はこの二つがモデルは凄く大切だと思っています

 

僕は突撃御宅訪問!如く

アポなしで事務所のインターホンを押す時に緊張して一時間ドアの前でモジモジしていたこともあります 笑

 

 

どうやって事務所の面接をクリアするかは内緒ですが、まず度胸とここでは言っておきましょう

 

 

今日はここまで。

 

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海外でモデルをするということ①

ミラノはレディースのfashion weekが近づき

街にはモデルをあちらこちらで見ることができる季節が到来。

 

とりあえず昔話は前回までにして

今日からはモデルになるにはまず何をしなくてはならないのか。その辺の基本情報を話していこうと思う。

 

これを書くにあたって随分と日にちが空いたのはサボっていたわけではなく

どこまで書くべきなのか。

あんまりベラベラ書きすぎても、僕の4年間の貴重な秘密資料が流出わけで笑

内容を精査するのに手間取ってしまった。

 

あくまでも基本的な流れ等を今日から書いていこうと思います。

 

海外でモデルと聞くと皆さんが思い浮かべるのはパリコレクション

通称パリコレが 大多数の答えでしょう。

 

実はパリコレクション、ミラノコレクションと日本で呼ばれているが実際はfashion week というのが世界共通の呼び名で、何故日本はいつまでもパリコレと呼ぶのか謎なんだけどね。

 

一応説明しておくと、

世界四大fashion weekというのはNY,Paris,Milano,Londonの4大都市で

年に2回春夏のSS、秋冬のAW

更にはメンズ、レディースのシーズンに別れて開催され、

最近はブランドによってはメンズとレディースを合同でショーを行う場合もあるが

基本的には1月から4月、9月から11月で

開催順はNYから始まり、London、Milano、Parisという順で世界のどこかでショーが行われている。

 

 

モデルたちはショーを追いかけて世界中を飛び回りながら各国、各ブランドのCasting(オーディション)を受けていく。

 

ではそのCastingはどこから来るのかと言うと

これは日本も同じでモデル事務所から案件が来るわけで

 

モデルになるには

まずはこのモデル事務所に入ることが第1関門なのである。

 

とにかく皆これに苦戦するわけで

 

詳しくは次回話していこう。

 

第3回 続々 キッカケ。

ミラノは雪も降り随分と冷え込んできましたが

仕事がポツポツと動き始めたので

心は反面、ポカポカしてきた、龍です。

 

引き続き昔話を続けていきますが、

ダラダラ長くなってしまい、すみません。

 

しかしながら

初対面で聞かれる質問の大半が

 

何故モデルになったのか。

 

という質問なので

もう少しお付き合いいただければと思います。

 

 

 

以下 続

 

 

ヘアショーというのは

実際にステージの上で制限時間内に美容師さんがモデルの髪を切ってセットし

最終的にランウェイをモデルが歩き

 

その総合得点から順位を決めるようなものだった様な気がする。

 

モデルは勿論、ファッションまで得点に加味されるとの事。

 

当初そんな事は知らずに酔った勢いで

受けてしまった僕はとにかくどうやってランウェイを歩くのか、その事に悩まされる日々が始まったのだ。

 

ランウェイで減点されたら完全に自分の責任だ…

 

とにかくその日からランウェイの動画を観まくり、美容師の子と下北の路上で毎晩歩く練習をしたのが今となってはいい思い出。

 

当時はこんな感じでした笑

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まぁ結果は残念ながら3位だったのだけれど

 

帰り際ら審査結果の詳細を知った美容師さんから

 

「プロのモデルを使ったと審査員に勘違いされたよ、龍モデル本気でやってみなよ。絶対センスあるから。」

 

 

今思えば、審査員や彼女のお世辞だったのかも知れないが、何故か凄く嬉しく感じた事を覚えている。

実際ランウェイはライブに感覚が近かった。

大きく違う点は歌わない、喋らないで自分を表現すること、それも一瞬で。

それでもその一瞬にゲストの注目を集めるのは自分を興奮させるのには十分な時間だった。

 

 

 彼女のこの一言が僕をこの道に引き入れ、今僕はミラノにいる。

 

 

こうして文章にするとなんでそんな簡単に? と自分でも思う。

あんなに好きだった音楽をたった一言で諦めたのも今となっては謎である。

 

けれど

彼女が、いなければ間違いなくモデルの道に進んでいないだろう。

 

その後、僕は一度も歌を歌うことはなかった。

自分からは音楽を聴くことも辞めた。一度でも歌ったり聴いたりして楽しんだらまた戻りたくなってしまうのではないか。

そんな恐怖からだろう。

 

しかし、昨年アルマーニのショーを歩いた後から、自然と音楽と向き合う気になり、今ではたまにカラオケやギターをいじったりしている。

自分の中で何か一区切りついたのかなって今では思う。

 

 

時々、音楽をやらずにもっと早くからモデルやっていればと思うこともある。

けれどあの時あれだけ一生懸命やったことは間違いなく今の自分に活きているのだ。

 

 

こうしてモデルへの道を歩き始めるわけだが、

事務所探し等の話はまた次回。

 

では。

 

 

 

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第2回 続キッカケ

どうも。

 

ミラノは今日は随分と冷え込んでいます。

思ったよりもブログを読んでくれている方がいて嬉しい限りです。

 

以下 続

 

一年間いくつかのオーディションを受けた中で

印象に残っていることは

 

①僕の音楽が時代に合っていない

R&B興味ない?

③背も高いし、モデルか役者やってみないか

 

だったように思う。

 

今思えば何故あんなに歌下手で自信満々でいけたのか不思議だが

当時の無駄に尖っていた僕には到底受け入れることのできるものでもなく

時代はまさにこれからエグザイルが流行るか流行らないかという時期だった様に思う。

バンドで、ましてやハードロックをやってきた僕は上手い下手以前に

時代のニーズに合っていなかったのだ。

 

モデル

 

僕の人生で初めてワードが出てきたのはこの時だった。

もちろん、全く聞く耳も持たず

ただ、ただ腐っていた。

 

そうこうしているうちに

二十代も半ばに差し掛かっていた僕は早速窮地に追い込まれていく。

 

 

腐っていた僕は

絵に描いたように下北沢のBarに入り浸り

同じ様に夢を追いかける仲間達と理想や夢ばかり語り合っていた。

 

とにかくどうにか前に進みたくて

もがいていたのだ。

 

 

 

そんな中、僕は一人の美容師の子と出会う。

 

 

彼女は同い年でアシスタントから丁度、一人前になったばかりで

ヘアショーに出るモデルさんを探しているという。

 

 

彼女との出会いが僕の人生を大きく変えることになるとは

この時、思いもしなかった。

 

 

 

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